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2009年 01月 10日
![]() 2, 3日前のNY Timesに統計環境/言語 R [http://www.r-project.org/]のことが取り上げられていた。フォローアップのブログ記事まで書かれる破格の待遇である。 Data Analysts Captivated by R’s Power http://www.nytimes.com/2009/01/07/technology/business-computing/07program.html?_r=1 R You Ready for R? http://bits.blogs.nytimes.com/2009/01/08/r-you-ready-for-r/ 記事の論調はRに非常に好意的で、まさにOpen Sourceプロジェクトの大成功例の一つとして、またOpen Sourceプロジェクトだからこそ、個々のライブラリがユーザの多様で複雑な要望に上手く対応することができるために、大成長している様を取り上げている。 それだから、その成功のために、SASのオバちゃんにヤッカミ半分で間違った言われようをされているけれどね。 We have customers who build engines for aircraft. I am happy they are not using freeware when I get on a jet. こちらから言わせてもらうと、S-Plusはまだしも、SASなんて知性の足りないソフトを使うなよな。逆に怖いよ。まあエンジンの設計に使われているというよりは品質保証の統計ソフトとして利用されているのだろうから、そんなに弊害はないだろうけれど。その意味で、Rを表現する形容として記事に書いてある、 "a supercharged version of Microsoft's Excel spreadsheet software" という表現はどちらかというとSASのことだろう。ヘンなUIあるし、プロプライエタリだし、融通が利かないし。少なくともRじゃないよ。そもそもSASはもう統計ソフトの会社というよりは、Business Intelligenceのソリューション企業に変貌しているから、単体の統計ソフトとしてのSASの役割は、既に終わっている。まあ、その「終わった」プロダクト単体売り部門のオバちゃんの戯れ言だから、苦笑して済ませるのが大人な対応だとは思うけれど。ちなみに、RはFSFのGNU Projectであるから"Free Software"であり、freewareではない。このレベルのこともわかっていないのか…。 記事に戻ると、今までは大学や教育機関や研究者の利用ばかりだったのであるが、最近はエンタープライズにも急速に浸透しているようで、既にGoolgeでもPfizerでも広く使われているようだ。これに付け加えると、個々の企業ばかりでなく業界、特に医療・生物業界へのRへの浸透はすさまじい勢いなのだ。それは、Rのクリエーターの一人でもあるIhakaが関わっているBioconductorがあるからなのだ。 フォローアップのブログ記事にあったのだが、Rをエンタープライズ向けに最適化、拡張したり並列化したりするようなサービスを提供している企業も出てきて、これからRの商用利用が本格化していくようだ。 http://www.revolution-computing.com/ これはこの記事で初めて知ったのだが、ミクロ経済学の教科書と"Information Rules"で有名なUCBのミクロ経済学者Hal Varianは、2007年の夏から大学教授の兼業として、GoogleのChief economistに就任しているようである。Googleにおいては計量経済学と統計分析をする"world-class"のチームを抱えていて、Googleに貯めこまれているデータを利用してマーケット分析をしているそうだ。 Economics According to Google http://blogs.wsj.com/economics/2007/07/19/economics-according-to-google/ なるほどね。Hal VarianとそのチームはRを利用してGoogleの超超巨大なデータを統計解析しているわけですな。ということは、もしかすると、近い将来GoogleからRを利用した並列計算パッケージがOpen Sourceで公開されるかもしれませんな。 このようにRの将来はガチに明るいので、超巨大データを扱わない限りは、プロプライエタリの統計ソフトなんて使うことは止めた方がいいのである。
by yutakashino
| 2009-01-10 18:42
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