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1 2009年 11月 25日
この秋は今も最先端の科学に影響を及ぼし続ける二つの偉大な科学業績の150周年なのだ。
まず、150年前の11月24日はチャールズ・ダーウィンの「種の起源"On the Origin of Species by Means of Natural Selection,"」が出版された日である。 http://darwin-online.org.uk/contents.html#origin この本はあまりに偉大な本で、この本が出る前と出た後を比較すると、人間の認識方法や科学の方法がこの本によって根本的に変わってしまったといってもよい。 そして、150年前の10月19日はベルンハルト・リーマンが「リーマン予想」の載っている論文"Uber die Anzahl Primzahlen unter einer gegebenen Groesse"をベルリンアカデミーの月報宛に投稿した日で、そのリーマンの投稿をクンマーが学会員に向けて口頭発表した日は11月3日、そしてその後の11月から12月のいずれの日かに、このあまりに偉大すぎる論文が印刷出版されたのだ。 http://www.maths.tcd.ie/pub/HistMath/People/Riemann/Zeta/ このリーマンの論文は、未だ解決されていない「リーマン予想」を含めて、他のリーマンの偉大な論文同様に、その後の数学ばかりか物理学にまで深い影響を与える金字塔になっている。 ところで、このリーマン予想については、このブログのエントリでも書き散らしているように、若干の数値計算をしたり、いろいろな原論文にあたったりして、自分の理解を高めようとしてきたのだが、まあ到底理解したというのにほど遠く、周縁をウロウロしているばかりである。もっと理解しようと思っても、大学院レベルの解析的数論や最近流行の非可換幾何に関するガッツリした知識がないと、これ以上はあまり先には進めないということも分かってきた。そんな理由でリーマン予想には次のようなちょっとしたアンビバレンツな感情を抱いている:本業は零細ベンチャー経営なので今は仕方ないと思っている。しかしその一方で、いつかはもっと深く理解したいという気持ちが失せてない。 ![]() こんな感じでリーマン予想周りをウロウロ触っていた縁で、昨年から川端裕人さんの雑誌連載小説「算数宇宙の冒険 - アリスメトリック」の数学・物理学部分の相談を受けるようになって、僕が理解する範囲でいくつかのアイディアを説明してきた。このジュブナイル小説はメインテーマの一つがリーマン予想なのだ。そしてこの度、このリーマン予想150周年にあたる月に、「算数宇宙の冒険 -アリスメトリック!」が書籍の形で出版されて、その数式校正を担当し、解説文を書くことができたのはとても光栄だった。川端さん、本当にありがとう。 川端裕人著「算数宇宙の冒険 アリスメトリック!」 実業之日本社 この本は、数学云々を別にしても、川端ワールドの極太ストーリーを楽しめるので、数学が分からなくても大丈夫だ。そして、この川端さんのプロジェクトではいろいろと勉強させてもらったということと、僕の会社としてもある種の試みをしてみたかったので、そのサポートサイトを申し出て実現したのが、以下の「算数宇宙の冒険 アリスメトリック!」(以下「アリメト」と略す)のサポートページである。 http://www.bakfoo.com/riemann.html このページには著者である川端さんがストーリー紹介や執筆動機をビデオで語るコンテンツのほか、「算数宇宙の冒険」の数学解説や文献紹介などを行っていこうと思っている。アリメトという本の中においては、登場人物である空良たちの冒険はなんらかの集結をさせなければストーリーにならないけれど、現実世界の僕らはこの未解決の問題を楽しむ冒険をずっと続けていいのだし、続けるべきなのだ。そして、サポートサイトの目的は、例え「リーマン予想」という数学史上の大難問であったとしても、専門家でなくても楽しめるポイントはたくさんあるんだよ、ということを伝えることである。これは僕の会社のミッションステートメントである「技術をもちいて世の中の『なるほど』、『わかった』、『おもしろい!』を増やす」ということに繋がっていて、このサイトはそのための一つの試みなのだ。 ちなみに第一弾の著者による「アリメト」の紹介は次のようである。そう、これをみて分かるように、わざわざビデオにしようと思ったのは、川端さんは知的中年アイドル姜尚中氏に負けないくらいのイケメン中年で、これを世にもっと知らしめなければならないと思ったからなのだ、というのは半分冗談で、半分本気。 http://www.youtube.com/watch?v=7DFGzyEFG9w 「アリメト」のサポートサイトは、現時点ではまだ十分なコンテンツ量とは言えないけれど、長く継続してコンテンツ更新を続けていこうと思っている。最後にいくつかのお願いを。「アリメト」のサポートサイトの各コーナーにはRSSを配置しているので、RSSリーダー等に登録をしてくださるとうれしいです。そして、書店で「算数宇宙の冒険 アリスメトリック!」を見つけたら手にとって眺めてくださればうれしいですし、購入していただければもっとうれしいです。 #ちなみに、この本に関して僕や僕の会社への印税収入はありません。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-25 10:05
| Science
2009年 11月 10日
俳優の田辺誠一さんのTweetが面白い。年齢的にドンピシャで、世代的サブカルチャーの話題と、これでもかと繰りひろげられるお菓子のトピックにガッチリハートを捕まれた。小学生のときから、背が高くて、スポーツができて、面白い話ができて、女子にモテモテだったたんだろうなあ、多少勉強ができるくらいじゃあダメだよなあと、自分の思い出したくない過去がよみがえり、いらぬ卑下に誘われるほど。
http://twitter.com/tanabe1969 今のところ、増井さんと共に自分的な日本の二大Twittererですな。ちなみに裏Twittererは@ikedanob氏と@kazikeo氏のタッグチームかな。年端のいかない人間に対してでも容赦なく繰り出される大人げないツープラトン攻撃は、今まで馴れ合いになりがちだった日本のTwitterlandに嵐を呼び込んだといえよう。これからも、正統派ヒールとしての活躍を期待したい。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-10 01:42
| Muttering
2009年 11月 07日
![]() http://www.amazon.com/dp/0446504122 自己の来歴に絡んだ内省的なドキュメンタリーを得意とする、Po Bronsonの新著である。今回は子育てに関係する最近の科学の成果をとりあげ、子育ての因習的な偏見を糺すことをメインテーマとしている。 最近まとまって本を読む時間がないので、本が積ん読になりがちなのは前のエントリでも愚痴ったところだが、それではマズイと、取り急ぎ二章分だけ読んだので、忘れないうちにメモをとっておく。今回はその中の第一章の"The Inverse Power of Prise"、つまり子供を褒めることの悪影響についてである。 この第一章については、すでに数多くの米国を中心とするメディアの書評でもブログでもとりあげられていて、ある意味話題沸騰中のコンテンツだ。この章が主張するのは、最近の認知心理学、教育心理学の成果によれば、子供を無条件、無闇に褒めるということは、その子の成長にとって少なくない悪影響があるということだ。その根拠は、Stanford大学のCarol Dweck氏の研究に拠っている。 Dweck氏は実際に小学生を対象に学力テストを行い、その子の知性や人格を無条件にワンフレーズで褒められる群と、その解き方やアプローチの方法をスペシフィックに採り上げて褒められる・もしくは失敗してもそのがんばりについて褒められる群に分け、実験を行った。その結果、無条件に褒められる群は失敗に対して弱く、一度失敗するとチャレンジする意欲を失いがちで、問題の解決よりも自分が褒められるということに関心を向けやすい。一方で、スペシフィックに褒められる群は、失敗に対してロバストで、再チャレンジや新しい対象に対する意欲を保ちやすく、問題自体に関心を向けやすい。しかも深刻なのは、この効果は数年に渡る長期の観測でも認められるというものである。このDweck氏の結果は、Illinois大学のFlorrie Ng氏の米国・香港の子供を対象にした観測実験でも確かめられているそうだ。 また、Columbia大学のGeraldine Downey氏の観察によれば、常に褒め続けられて育てられた子供は、甘ちゃんな子供というよりは、非常に好戦的で、他人を蹴落とすような人格に育ちやすく、挫折をすると再チャレンジを拒みやすいのだそうだ。これは、自分の人格を成り立たせる拠り所が、親や他人からの評価にあるということにあるそうだ。 更には、脳神経科学的にもある程度の説明ができているらしい。快・不快を引き起こす課題を被験者に対して課し、その様子をfMRIなどの非侵襲的手法で観測すると、ある種の人間は今の不快を避けすぐに報酬を取得しようとする回路の活動が活発だが、別の人間は(我慢した後の報酬の大きさを考え)今の不快は一時的に我慢して受け入れるという前頭葉からの回路の活動が活発になる。この区別は何により引き起こされたかを被験者のアンケートで見てみると、どうもこの差は無条件に褒められて育ったということも関係しているらしい。 つまり、「Aちゃんは頭が良いから、すごいわねえ」、「Bちゃんはよい子だねえ」と親からその人格や知性を無根拠かつ頻繁に褒められて育てられると、好戦的で他人の評価を気にするくせに、失敗を恐れチャレンジすることを厭う人間が育ちやすくなるらしい。米国の文化は自分に自信をもたせることを最重要の価値と考えるせいか、無闇に自分の子供を褒めあげる米国人の親が多い。その親たちにとっては、かなりショックな結論である。Po Bronsonにも5歳の子供がいて、今までむやみやたらと褒めあげて育ててきたのだが、このDweck研究を知って愕然としたそうだ。そして翻って我が日本においても、米国カブレのエセ文化人が、米国の現状を無反省にマネをして子供を褒めあげることをやたら主張しているが、それはどうもインチキな主張になりそうだ。 このPo Bronsonの本は、もちろん批判的に読む必要はあるけれど、無根拠な因習に無反省で従っていた子育てや子供の教育について、最近の科学の結果をまとめた良書であり、赤ちゃんから高校生くらいまでの子供を持っている子育て中の親には読んで欲しい本だと思う。というか、マストリードだと思う。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-07 12:28
| Book
2009年 11月 06日
![]() Michael Jacksonの"This Is It"を最近観て、プロとしてのMichael Jacksonの姿勢にかなり感じ入った。いろいろこの記録映画について書きたいことがあるのだが、今回はそれはパス。 それより、その映画に出てきたキャラクターの一人である小柄なブロンド娘がメチャクチャスッゴイギターを演奏しているのにブッたまげた。 http://www.youtube.com/watch?v=t7oAteGa55g それで調べたところ、オーストラリア出身の24歳の天才ギタリストだと判明。父親がギタリストで6歳の頃から自然にギターを始め、一種の英才教育的環境で育ったそう。 http://en.wikipedia.org/wiki/Orianthi とにかくギターがすげえ。大体若い天才ギタリストなるものは、勢いと変わった演奏テクニックとなにより早弾きができれば「天才」の称号となるのだが、このOrianthi嬢はその上にインプロビゼーションがすげえ。全ての音が音楽になる。Carlos SantanaやSteve Vaiが絶賛するのも分かる。以下のソロとか、Santanaバリでマジ半端ない。 http://www.youtube.com/watch?v=VQKvyqG7Nc4 このようなわけだから、早速アルバム"Believe"をiTunes Storeで購入した。作品自体は若いロッカーが素直に曲を書いて演奏している正統的なもので、歌もうまいし、全体的には佳作といえる。そう、曲や歌よりもだ、やはり注目はギターのテクである。ソフトロックから正当派アコースティックギター、ブルースギターからSantana調のケレン味たっぷりの泣きのリフ、そしてヘビーメタルまで何でもござれのオールラウンドで超バカテク。良く聴くとSantana+Vaiに強く影響されているかもしれない。 24歳という若さ、ブロンド美人、なかなか聴かせる歌、そしてぶっ飛びのギターテクと、ここに最強のギタリスト降臨せりというカンジだ。いや、参った。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-06 22:33
| Music
2009年 11月 03日
ジョン・スチュアート・ミルの「自由論」(山岡洋一訳)からの引用である。
賢明なこと、高尚なことはすべて、少数のひとがはじめたものであり、そうならざるをえない。そして通常は、そのなかの一個人がはじめたものなのだ。… ミルの主張する「自由」とは、自己支配を含意している理性的な個人が自己実現をするということが背景にある。これは少し行き過ぎると、超越的な支配者や統制者がより下等な人格を支配することを正当化し、そのことが計画主義的な大陸政治思想に結びつきやすいことから、アイザィア・バーリンに「積極的自由」の端緒を開くものだと批判されている。 しかし、現行日本で起こっている過度なコンプライアンスやアニマルスピリットの収縮を見る限り、「卓越した思想の高みに立ち、はっきりした個性をもつ人物」が現れ「突飛な言動」をすることのほうが、計画主義的な政治思想の台頭を危惧するより大事だと思う。特に、僕らの子供達の世代に起きるであろうワーストケースを考えると。僕はミルの意見に深く同意するよ。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-03 00:23
| Misc
2009年 11月 01日
グチである。今日は休めたので懸念のことを色々片付けるつもりでいた。
しかし、その中の一つにはまってしまい、最初の勢いもむなしく沈没してしまった。それというのは、Rを2.10.0にしてDarWineを最新のWineBottlerComboにしたら、WinBUGSが動かなくなったのだ。しかもシステムが非常に不安定になってしまった。PDFを印刷すると無限に印刷される。印刷スプールには何もないのに。そして、その後元に戻したつもりでも、WinBUGSの方はワーニングが出るだけで手も足もでない。うーん、なんでだよー。5, 6時間いろいろ試行錯誤するが、全く改善しない。もういい、JAGSだけでやることにするよ。 こういったバージョンがアップデートの度に関係するモジュールに不具合がでるのはOSSの宿命だよな。もうとっくに諦めているけれどさ。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-01 21:20
| Muttering
2009年 11月 01日
思うに日本最強のTwittererといえば、増井さんをおいて他は考えられない。池田信夫氏もイイ線いっているとは思うが。
http://twitter.com/masui 増井さんのtweetを見たいがために、そんなに好きでないTwitterに毎日アクセスしてしまう。オヤジ成分がガッツリ入った普段のツブヤキのあまりのくだらなさと、ときどき出てくる深遠な考察の落差にメロメロだ。これは一種のローボール戦略なのか?Twitterはオヤジの天国だ、それもカシコイオヤジの。 ■
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by yutakashino
| 2009-11-01 00:05
| Off Topic
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