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2006年 12月 31日
さっきスポーツクラブに行って、今年の泳ぎ納めをしてきた。
昨年まで数年週2ペースで泳いできたが、今年の5月以来週3日に変えてから、すこぶる体調がよい。風邪も引かないし、感情を爆発させることも少なくなった。タイムもあがったし。夏はほぼ毎日泳いでかなり充実していたことを考えると、やはりすべての停滞だとか不具合の原因は体力の発散具合にあるのだな、と年も押し迫った今になって思い至るのである。 来年も頻繁に泳ぎますから、関係者の方々には、その旨よろしくお願いいたします。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-31 23:05
| Log
2006年 12月 31日
今年読んだ書籍のトップ10および番外は以下の通り。
1. Stumbling on Happiness 1は文句なしに面白かった。Happinessの観点から大脳生理学・認知心理学・心理学の知識を動員し、考察する様を読むのはとてもためになったし、いろいろ考えさせられた。2は細部にこそ神が宿るということを地で行く本だった。誠実な研究のすごさを見せつけられた。3は自分の将来ネタとして大変タメになった。4は今までうっすらとしていてハッキリしなかった世界の有り様を、きちんと言葉で示してくれた。そしてようやくそれに望むための心の準備をとることができた。5はマイエンタメ定番であるリクリエーション数学の良書。今回もバッチリだった。6は今更ながら「わかる」ことをわからせてくれた本だった。7は本業で活躍中。数あるPython本でこれが現在のベストである。8ではカズオ・イシグロに惚れ直した。9は経済大河ドラマ。経済状況が不調だと書籍のレベルが上がるのだろうか?10の議論を常にアタマの片隅に置いておかなければ、大きな事業などムリだな、ということを思い知らされた。 以下は番外 ・表現のための実践ロイヤル英文法 来年も良い本と出会えますように! ▲
by yutakashino
| 2006-12-31 16:21
| Book
2006年 12月 31日
![]() Analyzing Business Data with Excel MS-Excelを使って、ビジネスデータを解析するためのノウハウを教えてくれる実践本。 とにかくピボットテーブルとソルバーの達人になれること請け合い。ピボットテーブルはこんなに奥が深かったんだ、と刮目した。ビジネスデータの分析でよく使う組み込み関数もキチンと説明してくれるし。 後半はVB Scriptまで踏み込んで、Excel上でDBを利用するビジネスアプリを構築する方法を紹介しているが、これはやり過ぎ。理由はUIの問題と、システムスケールの問題があり、どちらもExcelでは解決できないから。そう、繰り返し利用するビジネスアプリを作るには、ExcelのUIではムリでしょう。コマンドベースでなければ、バッチ処理だって難しい。ビジネスアプリのプラットフォームとしてExcelが致命傷なのは、機能拡張するときである。ボタンだとかテーブルだとかが煩雑で、ボタンの後ろにロジックを隠すのがExcelの設計なので、拡張性とメンテナンス性に欠けること甚だしい。また、Excelはあくまで個人ツールなために、Excel上のアプリを複数人で使うことが大変苦しい。簡単にExcelアプリの変更ができてしまうこと、複数人のトランザクションを考慮していないことがあるからだ。 後半の「ビジネスアプリ」話は無視して、前半のピボットテーブルとソルバーと組み込み関数の話だけに限定すれば、かなり秀逸なチュートリアルですね。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-31 15:26
| Book
2006年 12月 31日
![]() Bayesian Statistics and Marketing マーケティング分野における、ベイズ統計の計算機手法の実践適用、特にMarkov chain Monte Carlo(MCMC)法を解説した良書である。実践の名に恥じないのは、著者達が開発したRパッケージbayesmを使って計算手法を実計算しているからだ。 という具合に、ざっと見る限りは素晴らしい本に違いないのだが、この本を購入した個人的動機としては、ビジネス分野へのベイズ統計の応用として、とくに計算機よりの本なら計算手法が簡単に書いてあるだろう、しかもRだし、なんてカンジだったのだ。しかし、読みはじめてすぐに思い知ったのは、これはかなりガチな経済統計系の学術本で、チャラチャラ読むことができない、ということ。 とうわけで、時間ができるまで(っていつだよ?)積読本に仲間入りになっておりますです、はい。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-31 00:55
| Book
2006年 12月 30日
![]() 儀式は何の役に立つか―ゲーム理論のレッスン 共通知識と公共的儀式の関係を中心に論じた社会学の試論的論説。議論の粒度が偏っていたり、ロジックの破綻がそこかしこにあるが、アイディアは面白い。 この本の主旨はつぎのようである:「協調問題」解決するための大きな手段として「共通知識」の利用があり、すでに社会に数多くの例がある。共通知識を作り出す社会過程として公共的儀式がある。共通儀式をうまく設計しないと、共通知識を作り出せない。共通知識を媒介とすると、個人的合理性に照らすと一見非合理的に見える公共儀式が社会的な合理性をもつ。 「協調問題」とは、「他の人が参加するなら、自分も参加する」というふうに考える集団に対して、強調してひとつの行動をおこさせる問題である。たとえば、ある清涼飲料を購入させようとするマーケティング上の問題であるとか、政治的な街頭デモンストレーションを実行するときの問題だとかである。 「共通知識」とは、ある知識について、成員個人が知っていることを集団の成員すべてが知っていて、かつ集団の成員すべてが知っていることを成員個人が知っているような状態の知識である。共通知識は、以下の修道院の論理パズルだとか帽子の論理パズルとしても知られている(以下はIan StewartのMath Hysteriaから): とても慎み深いことを戒律にしている修道院がある。 このパズルは、アーチボルトがベネディクトが知らないと言うことを知っているということ、つまり共通知識を利用して解く。まあ、有名なパズルなので、答えは割愛する。 著者は共通知識を利用する例として、映画「波止場」のストーリーや、スーパーボールにおけるCMスポット、映画の宣伝手法、そしてジェレミー・ベンサムの有名な「パノプティコン(一望監視刑務所)」を取り上げる。とくにパノプティコンについては、ミシェル・フーコーの有名な「見るもの・見られるものという二者関係の切断による、権力の生成」理論だけでは不十分であるという批判を行う。パノプティコンが機能するのは、非対称性が権力を生成させ、それが個人を抑圧するからではなく、単に共通知識が生成できない構造なので、協調問題としての暴動が起きにくいからである、とする。ここの考察はなかなかなものであると思う。 この本の欠点は、尻切れトンボなところである。共通知識が大事なのはわかった。共通知識と公共的儀式が関係しているのもわかった。じゃあ、成功する公共的儀式を生み出す設計はどうするの?じゃあ、公共的儀式がどんなときに共通知識を生み出さなくなるの?じゃあ、個人の合理性と公共的儀式の合理性は本当に一致することが多いの?という具合に疑問が湧いてくるわけだが、前書きにこれらのことを明らかにするって書いておきながら、まったく明らかにしていないばかりか、肝心なところで誤魔化してしまう。おそらく、中盤に書かれた自分の業績(ブランドカテゴリーごとに分析したCMの視聴者サイズと広告費の相関関係分析)を一番中心にしたかったのだろうが、こんなショボイ研究じゃ本にするわけにもいかず、仕方ないのでデッカイ尾ひれを付けた、というのが実情だろう。むしろ、着眼点はよいのだから、中盤のショボイのは除いて、尾ひれだけでキチンと理論化すればいいのに。 また、付録にあるロバート・オーマンの有名な共通知識の定式化の解説は、数式を介さずにわかりやすく説明しようという心意気は買うが、あまりに説明が下手すぎて理解が難しい。むしろ、数式入りのゲーム理論の中級教科書の説明の方がずっとわかりやすい。 総じてみると、まあ、読む価値はあると思う。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-30 22:55
| Book
2006年 12月 30日
![]() クリティカルシンキング入門 英国発のクリティカルシンキングトレーニング本。 うん、これは日本語で書かれている「クリティカル・シンキング」本のなかで、一番のクォリティだと思う。以前紹介した質問を鍛えるクリティカル・シンキング練習帳とアプローチが大変似ている。 英国では、大学入学試験General Certificate of Education(日本のセンター試験と大検を折衷した試験)の選択科目にClitical Thinkingがあるように、このクリティカルシンキングは試験科目としてすっかり定着していて、本書はそのトレーニング本にあたる。著者は当該General Certificate of Educationの試験官でもあったようだ。 実際の例題と問題が220題以上もあり、問題をこなしながら批判的思考方法を身につけていく方式となっている。問題の解答が全問ついているので、自学自習ができる。そしてなんといっても課題文がクォリティが高いのが素晴らしい。 日本でも法科大学院の適性試験の対策本として、また各種大学院の小論文試験対策本としてかなり有効な本となるはずだし、大学受験小論文の「カリスマ講師」が書く論理的思考方法のビジネス書のような程度の低い本より圧倒的に役に立つ。 オススメ。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-30 19:01
| Book
2006年 12月 30日
![]() Coincidences, Chaos, and All That Math Jazz: Making Light of Weighty Ideas これは大変わかりやすいリクリエーション数学の本だ。 とにかく説明が素晴らしい。Martin Gardner, Ian Stewart, A. K. Dewdneyらのリクリエーション数学の大家の本よりも、むしろ説明がうまい。 内容的には、二重振り子のカオス的振る舞いだとか、パチンコと正規分布だとか、ひまわりの種の空間分布とフィボナッチ数列と連分数の中に黄金率を見いだすだとか、トポロジーパズルの話だとか、二次元空間人だとか、無限ホテルだとかというようにどこかで見たものばかりである。その点でのオリジナリティはないが、むしろ説明があまりに上手なので、より理解が深まること請け合い。 オススメ。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-30 18:10
| Book
2006年 12月 30日
![]() Spook: Science Tackles the Afterlife 死後の世界に関連した科学的には検証できない「事実」を、著者が実際に体験したり直接見聞したりした、ドタバタエッセイ。面白い。 とにかく著者は行動力がある。輪廻転生した人間にインドに会いに行ったり、魂の重さ(1.8gだそう)を測った科学者や死後の世界を研究している科学者に会いに行ったり、エクトプラズムの証拠を探しにヨーロッパ中を駆けめぐったり、霊界通信やオバケ通信をするための占い師に会いに全米を横断したり。 そして文章が面白い。これは、もちろんエッセイストとしての能力もあるだろうが、何よりも著者のパーソナリティによるものだろう。現実にあるわけないことを真剣に信じる死後世界体験者や科学者を相手に、ピリッとした皮肉とともに、そうなのよ人間ってバカだもの的共感に満ちている。ただ、同じような話題とオチが次から次へと出てくるだけなので、最後はちょっと食傷気味になるのは残念だけれど。 オススメ。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-30 17:49
| Book
2006年 12月 30日
![]() Reinventing the Bazaar: A Natural History of Markets マーケットを「設計」するという立場から、例示豊かにマーケットの「自然史」を記述した書籍である。おもしろい。 例示はオランダの花卉市場オークションから、江戸時代の大阪船場の米市場、ザイールの闇市、eBay、エイズ治療薬とアフリカ市場の関係、ロシアの武器マーケット、現代の金融マーケット、そして中国の発展中の資本主義経済市場、という具合に縦横無尽、博学多識の絨毯爆撃である。 世界中のマーケットの自然史を概説しながら、著者は、マーケットが成功するためにはその基盤に次の5つの要素が必要である、という。 (1) 情報がスムーズにながれること (2) 財産を守ることができること (3) 約束が履行できる信頼関係が参加者にあること (4) 第三者への副作用を抑えることができること (5) 競争を促すこと マクロ経済学の教科書での勉強は、ややもすると体系化する方向ばかり追い立てられ、精彩がない事例ばかり読まされ、どうにも辛気くさくなる。まさに経済は「陰鬱な科学」と呼ばれるに相応しくなりがちだ。それに対してこの本は多少混乱気味であるが、それ以上にライブな事例が満載で、読んでいて飽きることがない。 オススメ。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-30 17:22
| Book
2006年 12月 30日
![]() 統計学を拓いた異才たち ををーオモシレー。 近代統計学を作り上げた巨人達の人間ドラマと統計学の成長模様を描いた好著である。著者は、製薬会社ファイザーにて長年にわたり実践的な統計分析を行う研究者だった人物である。自分の長年使い続けたツールを、引退後に慈しみを持ちながら整理しているような感がある。 カール・ピアソンの統計帝国からはじまり、ロナルド・フィツシャーの実験計画法の大成功、エゴン・ピアソンとイェジー・ネイマンによる仮説検定法の完成、天才コルモゴルフによる確率論基礎の確立といった主流派の人間ドラマも素晴らしいが、あの名著「実験計画法」のスネデーカーとコクランの話だとか、ポール・レヴィにまつわるマルチンゲールのエピソードだとか、産業界の品質管理の権威エドワーズ・デミングの統計的嗜好だとか、傍流にも面白い話が満載である。 またそれ以上に、FFT(高速フーリエ変換)を発明したジョン・テューキーや、ブートストラップ法を発明したブラッドリー・エフロンのエピソードといった、現代の統計に欠かせない計算機ネタを記述しているのにはうれしくなる。そうですよ、ピアソンとフィッシャーの確執や、フィッシャーとネイマンの論争物語よりも、現代ではブートストラップ法のほうが大事ですからね。 豆知識も手にはいる。University College Londonには回廊にJeremy Benthamのミイラが正装して座っているそうで、それが写真付きで出ている。 ![]() 面白くて、ためになる。オススメ。 ▲
by yutakashino
| 2006-12-30 16:33
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