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2009年 03月 01日
某書を書いているのだ。先日脱稿し、そして本日校了した。今回も前回と同様に大変だった。ただ、今回は忍耐力に優れクレバーな編集の方と優秀なデザイナーの方に助けられて、先祖返りや謎なアレンジやバックワードが一切生じなかったので、その分は楽だった。
いつも不思議に感じることなのだが、ある量を超えたドキュメントの校正作業はコンピュータのディスプレイ上だけではなぜか完結できないのだ。画面でキチンと読んだつもりでも、印刷してみるとアラが見つかる。これは複数の人が同じようなことを言っているし、僕の見聞するところだと、一切紙に印刷することなしに校正を終えた人を知らない。なぜだろう。タンジブルな筆記用具を持たないと校正に必要な何らかの脳の機能がアクティブにならないのだろうか?それとも、ディスプレイの何らかの性質、例えば紙に比べて解像度が低いだとか、発光していることが人を受け身にさせるとか、の影響により、校正作業に必要な十分なアテンションリソースを集めることができないからなのだろうか?もちろんTeXで書いているときは、このTeXのソースのまま校正なんてできない。しかし、それをdviにしようとPDFにしようと、あるまとまった量の校正をやるのはディスプレイだけではできないのだ。 また、ある量の文章を書く場合、その執筆ツールに何を用いるかについてもいつも悩む。文章を書くだけならば一番良いツールはテキストエディタなのは分かっている。しかしサンプルコードや図や数式などが絡む場合、ページネーションができないといけない。どれだけの量を書いてよいかがわからないし、テキストとグラフィックとコードが絡んだ様を目にしながら執筆を続けることがモチベーションを高めるからだ。かといってTexにすると、デザイナーが行うInDesginやIllustratorを使用したレイアウト作業の流し込み用にテキストを抜いて渡さなければいけないので、非常に面倒くさいし、日本語のテキストをマトモに抜ける変換ツールが見あたらない。そのようなわけでついついWindowsでもMacでも利用できるMS-Wordの登場となるのだけれど、これがまた量を書くとどうにも救いようがない遅さと謎な動きで怒髪天を突くことしばしばな状況になるのだ。パーソナルコンピューティングが登場して25年以上にもなろうというのに、テキストを扱うテキストエディタ以外に満足のいく文章プロセッシングアプリケーションが産まれていないことは、それが本質的に難しいことなのだろうと思う。それでも、1990年くらいのNeXTの最初の製品(あの黒い正方形の箱に5 inchのMOがあるやつ)に付属してきたWordPerfectは、文章プロセッシングアプリケーションとしてファイナルアンサーのような印象だった。WordPerfectの画面からMathematicaやグラフィックソフトを呼び出し、数式やグラフや図をシームレスにスムーズに書くことができたような気がする。しかしそれは錯覚だったか?まあ、NeXT版WodPerfectは既に他界されているし、Windows版のWordPerfect自体がWordよりもアレな製品に成り下がってしまっているし。そうすると、京極夏彦氏のようにInDesginを覚えろ、ということなのか…。 http://www.adobe.com/jp/print/features/kyogoku/index.html いや、あんな巨大アプリを使ってオフセットで出力できるようなレベルのノウハウを覚えるの大変だし、テキスト以外のコードや数式やグラフィックも絡んでくるから、自分一人だけでは完結しなくなり、執筆から印刷までのトータルワークフローを見た場合の手間は余計にかかるだけだろう。まあ、InDesginのプラグインを書くほうが何倍も楽なのは確かだ。 結局、今回もそこらのありあわせのアプリやツールを使って脱稿し校了してしまった。これでしばらくは悩む必要がないのは確かだが、また次の本となるとまた同じ悩みがぶり返すのだろうな。
by yutakashino
| 2009-03-01 02:43
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