Elizabeth Shepherd "Start to Move"
5月にニューアルバム
Parkdaleをだした、カナダ出身のピアノボーカルElizabeth Shepherdの衝撃のメジャーデビューアルバムである.新譜を購入したついでに1年ぶりに聞き直したが,やはりこれはすげえと思った.
まずはとにかく,彼女のMyspaceまたは
Youtubeにある"Four"を聴くべし.高速スイングでドライブ感がありかつグルーブ感が満点だ.
声はハスキーだが音域があるわけでもなく特別に深みがあるわけでもなく、まるで英国のポップシンガー
Amy Winehouseのようで,あまりJazzyなカンジではない.しかもトリオの演奏にしても,それぞれのパートがバカテクというわけではなく,普通なのだ.しかし,それらが組み合わさると,グルーブ感のある出色のボーカルJazzトリオとなるから不思議である.
こういった伝統的な4ビートのピアノトリオでもなく,伝統的なJazzボーカルでもなく,ジェンダーや他の音楽ジャンルの垣根さえ意識しない伸びやかな新しいJazzは,将来をカンジさせてくれて,素晴らしいと思う.そう,この時代にウィントン・マルサリスのような訓詁学的Jazzだとか,バークリー出身のワナビー音楽家のように難解な調性オタクのJazzばっかりやってちゃだめだと思った.
この10月に来日するようなので,今から楽しみである。