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2008年 05月 31日
課外活動に関して。ここ数週間は数理疫学の学習を中断して、Riemann Hypothesisをめぐるトライアルを再現しようとしている。ここでは、Montgomery-Odlyzkoの法則が納得できたので、そのメモを残す。ちなみに、このエントリは数式を多用するのだが、一般的なRSS Readerは速度優先の実装のためにリンク先画像をネグレクトする。そのためにRSS Readerで見ると、数式部分は全く見えなくなる。ということは、数式が見えないために書いてある内容が全く分けがわからなくなるのだが、これに対してはオリジナルのエントリを閲覧するということで、ご容赦を。
注意しなければならないのは、ここで二対相関関数が出てくるが、これはいわゆる統計物理学や宇宙物理学に出てくる二対相関関数を利用して計算しようとするとハマルということだ。それが用いられる文脈と定義が異なるからだ。自分の昔の研究では二対相関関数を多用していたために、定義違いに気づかず10日くらい身動きがとれなくなった。 Riemann Hypothesisが成立していることを仮定すると、Hugh Montgomeryが1973年にζの非自明な零点の「対相関」分布がある法則に従っている予想を立てた。このMontgomery対相関分布予想を数値計算により確認したのがAndrew Odlyzkoであり、そのOdlyzkoの方法を実際の数値計算で追体験する、というのがこのエントリの目的である。参考にした論文はこれ:"On the distribution of spacings between zeros of the zeta function"。 まず非自明な零点 するとMontgomeryの立てた予想は次のように表される。 ここで さて、この予想が正しいかどうかを数値計算により確かめる。ここからはOdlyzkoの論文に書かれている通りに手順を進めると、うまい具合に結果を再現することができる。 まずナンバーカウントを行うビンを以下ので区切る。 これによりナンバーカウントのx座標は、 コーディングは次のようになる。まず、隣接距離 delta[n_] := ZetaZero[n]は、n番目のζ関数の非自明な零点である。これを dd = Map[delta[#] &, Table[i, {i, 10^5}]]; 次に個数密度の計算 である。これは要するに範囲をずらしながら隣接距離 OdlyzkoCountList[x_, thresh_] := ここで一工夫したのは、すべてのずれを計算するのではなく、あるスレッシュフォールドthreshまでの計算だけにとどめて、計算時間を少なくしていることくらいだ。 最後に、プロットするべき(x,y)点は次のようになる。 x = Drop[Table[i + 0.025, {i, 0, 3, 0.05}], -1]; BinCounts[ ] はビンの範囲に入る値を数える組込関数である。(x, y)が取得できたので、これをプロットする。プロットはMontgomeryの対相関予想の結果である Show[Plot[1 - (Sin[Pi x]/(Pi x))^2, {x, 0, 3}], この結果が次のようになる。 ![]() 上のプロットを見るとわかるように、Riemann予想が正しいと仮定すると、Montgomeryの対相関予想は数値計算を行う限りかなりうまく説明できることがわかる。この結果は1番目から このようにMontgomeryの対相関予想は、厳密には証明されていないのだけれど、Odlyzkoの数値計算を通じてわかるように、Riemannのζ関数の零点の統計的な分布具合を正しく再現している蓋然性が非常に高い。 ここで少し話題を変える。Montgomeryの対相関予想で出てきた密度関数 今、ある行列をハミルトニアンとする量子力学系の位相空間に確率測度が与えられたとする。この位相空間はアンサンブルと呼ばれるが、このアンサンブルのハミルトニアン行列がガウシアンでユニタリ形式をみたす場合をGUE(Gaussian Unitary Ensemble)と呼ぶ。このGUEの例としてエルミート行列を考えた場合、その固有値の距離の二対相関が、このMontgomeryの密度関数に一致するのだ。これは取りも直さず、Riemannのζ関数の零点分布はある量子力学系となんらかの関連をしているかもしれないという、ムチャクチャ面白い展開があるのだ。ただし、ζの零点と量子力学系の関連について、その後30年近く探求が続けられているのだが、未だ決定的な成果は得られていない。 今回はここまで。うん!このリプロダクションは超面白かった :-)。
by yutakashino
| 2008-05-31 11:41
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