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2007年 09月 23日
![]() 官邸崩壊 心因性の下痢が直接の原因で、政権から退く予定の安倍晋三総理大臣であるが、その政権のダメダメっぷりを活写している、この上杉さんのノンフィクションはストーリーとして面白い。 この本を真実とするならば、次のような感じである。まず登場する人物が実にビミョウである。主人公の安倍氏は、祖父の岸元首相を崇拝し育ちは良いが、政治的戦略性や人を動かす能力に圧倒的に欠ける。それなのに、次の面々が政権の中枢を担うのだ。英語がうまくロジカルだが人の機微を把握できないために調整能力が求められる官房長官としての職務に適さない塩崎恭久前官房長官。熱狂的な安倍シンパなだけで実務能力に欠ける井上義行首相秘書官。郵政選挙の広報戦略を成功させたというふれこみにも関わらず実際にはご自慢の広報手法が駄目すぎた世耕弘成前広報担当補佐官。これらのチーム安倍の面々が互いに情報を秘匿し、功名を争うというあまりに低レベルで愚かな実務執行過程がまずあるのだ。更にこれに加えて次の面々も加わり、事態は迷走に次ぐ迷走を迎える。自己顕示欲と権力欲の塊の小池百合子前防衛大臣、勘違いと事務能力不足の山谷えり子元教育再生担当補佐官、そして清和会4兄弟の世話役である中川秀直前幹事長、そして安倍氏の畏怖するべき存在である小泉純一郎前首相。 上記「安倍劇場」の登場人物のあまりのビミョウさに加え、官邸を構成するに足る実務能力の欠如が致命的だ。本来「身体検査」として排除するべきであった問題人物を大臣に任命するという、官邸の人事任命機能の欠如。更には、スキャンダルが起こったときに即時対応ができない、二世・三世お坊ちゃま官邸団のリスク対応能力の欠如。そして「広報のプロ」を自認する補佐官がいたのにも関わらず、徹頭徹尾後手に回りあまりにもダメすぎるマスメディア対応を連発するといった、世論形成・広報能力の欠如。そして、全官僚を非協力的にさせるような、副官房長官の人事と公務員改革政策を掲げる、現実との摺り合せ能力の欠如。 うーん、これが本当だとするとまいっちゃうよな。結局、「失敗学」的にいうと、政治家や首相を務めるにはあまりにひ弱なお坊ちゃまの体が、一種の安全弁やヒューズのように機能してくれて、日本国としては助かったのだと言うしかないよな。 でも、実際のところどうなんだろう。この本のストーリーが当たらずとも遠からずという感じだけでも、かなり失望するよな。僕らが総理官邸や内閣に求めるのは、実務能力の問題だけだよな、はっきりいって。極論すると、賄賂をもらいまくっていても、裏では悪いヤツと繋がっていても、本音はファシストだったとしても、そんなのはマイナーな問題で、一番のプライオリティは実務能力だということだ。それが決定的に欠けていたとしたら、それはあまりに幼稚すぎるんじゃないか。この一連のスキャンダルはStumbling on Happinessのいう人間の想像能力の欠陥を補完する「代理人」ならぬ、反代理人として、組織運営の反面教師の最適例だよな。当該事案の当事者の一人である塩崎氏が修了したケネディスクールで、失敗のケーススタディとして取り入れられるのは時間の問題のような気さえする。 しかし、著者の上杉さんとしては、本が出たばかりの絶妙のタイミングで安倍政権が崩壊してくれたので、ラッキーの一言だと思う。まさにマーケティングとしてはドンぴしゃである。そして、版元の新潮社としては、乾坤一擲であまりにうまく勝ちすぎた感じだよな。確かに、タイミングもストーリーも面白かった。今なら読んでも損しない。
by yutakashino
| 2007-09-23 00:51
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