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2007年 09月 08日
![]() The Happiness Hypothesis: Finding Modern Truth in Ancient Wisdom 一年前くらいに購入したっきり放置していたのだけれど、今回の出張で持っていったものである。めっさ面白い。なぜこれが邦訳されていないのか。 amazonなどの本の紹介を見ると、マルクス・アウレリウスやプラトンやブッダなどの古代の叡智と現代心理学の知見の一致をみる、なんて抹香臭いカンジなんだけれど、読んでみると全くちがう。むしろ、自分コントロールのハック本ですよ。O'ReillyのHack本にあっても不思議がないくらいに実践的だ。 この本は、自分の感情だとか本能を大きな象に例え、理性的な意識を象使いに例える。象使いはしばしば象をコントロールできなくて失敗するけれど、ある条件を整えると象使いが大きな象をコントロールできることもある、というのがテーマだ。徹頭徹尾面白いエピソードと、それに対するアカデミックな心理学の知見とを結びつけ、読むことを飽きさせない。例えば次のようなエピソードがある。 スタンフォード大学のWalter Mischelのチームが4歳の子供に対して次のような実験を行った。幼稚園(か保育園)にて子供に次のように指示するのだ: 「いまからオジサン(オバサン)はちょっと用事があるからこの部屋を出るけ れど、オジサンが帰ってくるまでいい子で待っていたら、マシュマロ二個 あげる。でも待てなかったらベルを鳴らしてね、すぐに来るから。でもその ときはマシュマロ一個だけだよ。」 ほとんどの4歳児は数分で待つことが我慢できなくなり、ベルを鳴らしてマシュマロ一個に甘んじる。で、この実験がスゴイのは次の部分だ。15年後に被験者の両親に、被験者が今どうしているかを尋ねたのだ。すると、自分をコントロールでき待つことができた子供は、15年後に米国の大学のトップスクールに入学していた比率が高かったのだ。4歳でマシュマロの誘惑を克服できる人間は、遊びの誘惑を克服し勉強をきちんとするのでSATの成績が高く、トップスクールに入学できるというわけである。 じゃあどうして4歳でマシュマロの誘惑を克服できたのかというと、それにはある戦略があったのだ。我慢できた子は4歳にもかかわらずマシュマロから自分の感情の注意をそらし、マシュマロとは別の楽しいことを考えていたのだ。それだから、彼らは待つことができたのだ。他の子供達はマシュマロのことばかり考えて、それを我慢するだけだった。すると意志的な我慢と本能的な欲求がガチでぶつかり、結局は数分しか耐えることができない。象使いが象をコントロールできないのだ。それに対して、我慢できた子は本能だとか感情とガチで勝負することなく、フォーカスをずらすようなテクニックを4歳にして持っていて、そのテクニックを使えば受験勉強もうまくいったのだそうだ。 このような実践的で成人にもためになるエピソードと学術的知見に満ちていて、面白いのだ。 オススメ!
by yutakashino
| 2007-09-08 22:37
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