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2007年 05月 06日
![]() The Sushi Economy: Globalization and the Making of a Modern Delicacy すごく、すごく面白い。この種の本がなぜ日本人によって書かれなかったかを思うと、返す返すも口惜しい。 寿司、とくにマグロ、それもクロマグロを中心に構成された「寿司経済」なのである。そう、マグロを中心において、それに絡むステークフォルダのインセンティブとグローバル経済の発展を活写した、ルポライティングなのだ。寿司屋のカウンターで食する大トロの背後にある、マグロ経済圏ともいうべき経済圏がある:まず、マグロが世界中の海で漁獲されるか養殖され、そして、グローバルなロジスティックネットワークを介して運ばれ、または最新の保冷技術により凍らされ、その後、築地を中心とする市場でセリにかけられ、仲買人を通して、寿司屋のガラスケースに収まるのだ。 本書は、マグロの空輸のはじまり、仲卸の立場から描かれる築地のセリの仕組み、マグロの空輸のハブとしての成田の役割、そして地元密着型の寿司屋などにはじまり、カリフォルニアロールに代表される新しいタイプの”Sushi”と、寿司職人ではない"Sushi Chef"の台頭、更には世界のクロマグロハンティングの模様や、マグロの養殖事情、そして最後の寿司フロンティアである中国への進出模様など、まさに「寿司経済」のルポにふさわしい内容になっている。 現在では当たり前になっている、全世界からのマグロの空輸だけれど、JALの岡崎さんが、貨物便の帰りの荷を埋めるために始めた「プロジェクトX」だなんて、初めて知りましたよ。また、寿司・漁業業界が人類に残された最後の巨大狩猟経済であり、リスクのあるビジネスであるのだが、その後ろにマグロ養殖という巨大産業が後に控えていることを、今更ながら思い知らされる。人類はマグロさえも飼いならすのだ。 個人的な経験では、今までどこを旅行しても"Sushi Bar”が無い場所に行ったことがない(もっとも、ビジネスで先進国の都市に行ったり、観光地に行ったりしかしないから、当たり前なのだけれど)。例えば、TexasのHustonに行ったときAlan Ranyanに連れて行ってもらったSushi Barはなかなかうまかった。え、Hustonでこんなにイケるの?というカンジだったのだ。また、Chicagoにいる弟に連れて行ってもらったSushi Barもかなりうまかったのだ。ただ、Sunnyvaleの韓国人経営の"Midori"には、もう一生行きたくなけれど…。このように、個人的な体験でも、「寿司経済」が世界を席巻しているのだ。 「寿司経済」が世界中に広まる一方で、今後は逆に世界の寿司のあり方が、日本に逆輸入されるのだろう。ちょうど柔道や空手がグローバライゼーションする過程で、そのフィードバックを世界から受けたように。事実、麻布十番のレインボー・ロール・スシはニューヨークスタイルであり、赤坂の花回廊はフレンチスタイルというように、既に日本において寿司屋がSushi Barになっている例もある。 この本は、日本人の固有の食文化であるはずの寿司さえもグローバル経済の中に組み込まれ、グローバル化される模様を掴むことができる、良書である。 オススメ!
by yutakashino
| 2007-05-06 23:04
| Book
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