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2007年 03月 26日
再び会津若松出張である。 本日は行きも帰りも絶妙のタイミングで乗り継ぎがうまくいったのだが、2時間の打ち合わせのために、往復で9時間30分を掛けなければいけないとは…。今回はクライアントがコンペティティブな製造業なので、セキュリティが厳しく、遠隔でビデオカンファレンスを行うことができないから、打ち合わせをするのに時間を掛けて会いに行かなければならないのだ。 そんなこんなで、9時間近く電車に乗らなければならないので、電車の中の過ごし方をいろいろと工夫をする。先週までPaul Everittスペシャルウィークだったので、クライアントとの打ち合わせ準備など一切していなかったのだが、行きの電車に乗っている3時間くらいを使って何とか間に合わせる。余った時間で風景をみたり、iPodでUSドラマを鑑賞したりした。帰りの電車では、仕事も終わって、4時間を超える誰にも邪魔のされない時間をとることができたので、今個人的にやっている統計計算の試行錯誤と新しい分野の勉強に充てることができて、超満足である。ただし、僕のラップトップは3年選手のため40分しかバッテリーが持たないから、計算はすぐにできなくなったけれど。 しかし、地方都市に出張するたびに思うのだが、東京と比べて地方は圧倒的な情報量の劣位にあり、知の後進地域であると思う。東京にいると巨大本屋や超多様なレストランや超セグメンテーションされているリテールショップやアンテナの感度のよい人間や変人や外人に溢れていて、アッタリマエに異人・異文化に触れることができ、耳学問として知のアップデートが自動でできてしまう。つまり、人間としての多様性があり、異なる個が触れ合う確率が大きい。このこと、つまり違ったドメインの境界面にこそ、面白いもの、新しいアイディアが出るから、またそれにより新たな個と個の関係がうまれ、新たな学習の契機となるのだ。 その一方で、地方は個人的に判断する限り、都会への憧れと屈折、都会資本のロードサイド店、車社会、補助金事業、公共事業、県庁主導、国策組織からの天下り、特産品というようなことに象徴されるように、ホモジニアスなインフラの上に、ホモジニアスな個が多いという印象を受ける。ホモジニアスなインフラでホモジニアスな個では、新しい知的なものは生まれにくい。そのためだろうか、よく出張をする地方都市を体験的に顧みた場合、知の醸成という面で、どうもある種の後進性のゲシュタルトを感じざるを得ない。地方行政を司る人間としては、知よりも経済で、知なぞはご当地の歴史文化とか、地元生まれの有名人でお茶を濁しとけ、ってな具合なのだろう。でも、それこそがホモジニアスなインフラをわざわざ強化しているのだと思う。 地方の知的な後進性の原因である、ホモジニアスなインフラと個という現象は、まだうまく言葉ではいえないが、地方の人間がもつ、東京-地方という対立軸のパラダイムとするメンタルモデルが、かなり大きな理由だと思っている。でも、この通信技術の高度に発達した「平坦化する世界」にあっては、東京-地方ではないのだ。グローバルコミュニティ-個でなければならないのだ。これに関連して、そのうち論を改めて書くことになるだろうが、地方の知の醸成という点で考えた場合、最もロールモデルとするべきは、MatzさんとRubyの開発コミュニティだろう。もちろん、Matzさんのような希少な逸材を、簡単に探したり、育てたりするのは困難であるのは承知なのだが。 我々の会社でも、いくつかのトライをしていて、未だあまりうまくいっているわけではないが、引き続き多様なトライを続けることで、地方の知的活動と経済活動を結びつけた、オープンソースソフトウェアを用いたビジネスモデルを打ち立てることができるように、努力していきたい。
by yutakashino
| 2007-03-26 23:10
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