Dilbert and the Way of the Weasel
面白すぎ。
もともと僕は
Dilbertのファンで、
Scott Adamsのブログの大ファンなのだ。漫画も面白いけれど、なにより彼の文章が面白すぎなのである。
Weasel(イタチ)的な振る舞いとは、Weasel Zoneにある振る舞いのことである。それではWeasel Zoneとは?Weasel Zoneとは、モラルに沿った正しい振る舞いと完全な犯罪行為の間にある、巨大なグレーゾーンである。たとえば、詐欺は犯罪的な行為だが、相手が勝手に誤解するようにし向けるのはWeasel Zoneにある。また、納期が間に合わないのに、オンスケですと言うのは単なる嘘つきだが、間に合うような努力を継続的にしていますと言うのはWeasel Zoneにある。さらには、人間は間違えるものだが、間違えを他人に転嫁したり隠してしまうのはWeasel的振る舞いである。
この本はDilbertの関連するストリップ(新聞連載の3コマ漫画)とともに、会社社会における社員やマネージャーや関係者のWeasel Zoneにある振る舞いを容赦なく諧謔的に面白く描き出す。内容は皮肉と諧謔に満ち溢れているけれど、実はそれほど嫌みでない。それは作者が愚かさに対して憎しみよりも愛情を感じているからだと思う。Dlibertもそうだけれど、愚かな行為を糾弾するよりは、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」のあいだみつを的感性を強く感じる。
オススメである。