Morph the Cat
待ってましたよこの音を、13年間も。いや、ちがうな。前作
Kamakiriadがあまりにアレすぎたので、超名作
The Nightflyが1982年だったから、待っていたのは24年間だ。いいファンかどうかはわからないけれど、やっぱりDonald FagenにはThe NightflyだとかAjaだとかGauchoのあのカンジを求めてしまうわけですよ。
これを聞くとkamakiriadの意味がわかりますね。アレは中年の危機だったわけだ。KamakiriadのダルなメロディラインはこのMorph The Catにも引き継がれているが、今回は、老成した大人のFagenサウンドとなって、独特なグルーブを産んでいい感じとなっている。例のコーラスがいい感じですよ。ホーンセクションもよいよい。ベースラインもピアノもグッドである。シニカルで突き放したような歌詞も好きだなあ。
アルバムの中では、"What I Do"と"Brite Nitegown"と"Security Joan"、そして"The Night Belongs To Mona"がオススメ。