反社会学の不埒な研究報告
相変わらずの風刺と諧謔、そして正しい統計リテラシー・真っ当な調査スキルは衰えず、今回もかっ飛ばしています。
世の中で信じられている社会常識の一部が、単なる統計の読み間違いだとか、論理的に破綻したただの妄信であることを軽妙な文体で諧謔的に示したエッセイ。風刺のターゲットになるのは、社会学とか経済学に関する犯罪統計だとか少子化だとか社会調査に関するものである。
一つ一つのエッセイは大変かるい文体で書かれているが、データをきちんと調べているために調査には結構時間がかかっているだろう。ヤヤもすると固く告発しがちになる主題を、軽妙に面白く読ませてしまう大変な文才がこの著者にはあると思う。ただ、オチをおもしろくするために、最後に貶められることになる権威あるマスコミや学者や良識ある一般市民のネタ設定が多少強引に感じられることもあるが、まあこれは愛嬌だろう。またインチキイタリア人キャラもネタとして素直に笑ってあげよう。
前回は一部で大人気の
ここのサイトをまとめて書籍化したものだったが、今回は日経ビズテクに連載したものを中心に出版したもの。
いちいち解説するのも野暮ったいので、先の
Webサイトでもいいし、本を購入してもいいいし、まずは読んでみることをおすすめ。初めての人は、刮目しますよ。