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2005年 10月 22日
田宮模型の仕事 タミヤですよ。プラモのタミヤ。小学生のころに散々にお世話になったマブチモータで動く1/35スケールのタイガー戦車やM26戦車、そしてシュビムワーゲン、更にはベニヤ板をボンドで組み合わせてモータで動かす工作キットの数々! その田宮模型の中興の祖であり、代表取締役の田宮俊作さんの経営バカ一代記、いや日本の模型文化のビルディングスロマンが記されている。かなりぶっ飛んでる。早稲田に進学したが、その学費、生活費は親の会社が持つ債権を利用するしかなく、債務会社に通いつめ少しずつお金を取り立てることで凌ぐストーリーに始まり、小さな木工模型会社だった田宮商事が、アメリカからのプラモデル進出により経営が傾き始めるに及んで、プラモデルに転進するが、金型設計からプラスチックの射出成型まで素人が苦労しながらなんとかしたストーリー、そして戦車や艦船の海外取材時の実物を目の前にしたときの狂ったような取材ぶり、ミニ四駆における子供本意に考えた開発ストーリーなど、どれも「いっちゃってる」話ばかりだ。 なんといっても独特な視点がとても面白い。例えば海外の取材旅行で最初にアメリカのアバディーン戦車博物館で本物のパンサー戦車を見つけたときの状況: こうして、本物を見ると写真で見たイメージと、ずいぶん雰囲気が違うと思いました。 車体のところどころに、第二次大戦中に受けたと思われる傷跡が残っています。 パンサー戦車に歩み寄り、ぶ厚い装甲板に手を当てました。じかにふれる冷たい 鉄の感触に胸が熱くなり、やっとめぐりあえたうれしさや、これまでの記憶の断片 がふと心のうちをよぎりました。日本で四苦八苦して戦車の写真を探しまわった ことが、まるで夢のようです。(略) 夢の中で体験した車体の下にもぐりこむこともついに現実のものとなりました。 地面との隙間は、だいたい五十~六十センチ。匍匐前進しながら進み、ようやく 底に打たれたリベットの数は位置もしることができました。「そうか、エスケープ ハッチはこうなっていたのか…これでリベットの本数も形も再現できるぞ!」 更には、ホンダの最初のF1優勝マシンを模型にするときに、電気鋳造法で作った型を用いてゴム素材にタイヤのトレッドパターンまで再現した試作をみたとき、以下のように言う: 本物そっくりの”ミニ・タイヤ”を手にとり、鼻先に近づけ、まじまじと見つめ「よくできて いるなあ……」と、うなってしまいました。タイヤだけでも見せびらかしたくなるほどです。 匂いをかぐと、ゴムの匂いがしました。材質がゴムなのだから当然なのですが、 思わず顔がほころびました。 ホント、とてもアツイですね。 なによりも感動を覚えるのは、田宮俊作さんとその部下・同僚たちの模型に対する愛情が半端なく、模型のためなら寝食を忘れ没入し、そしてどこまでも顧客本位の製品品質、世界一の品質を目指し続けるという姿勢だ。情熱があり、継続的に工夫と努力を続け、顧客のために品質を追及する:こんな組織が成功しなかったら、ダメですよ。オススメ。
by yutakashino
| 2005-10-22 11:11
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