My online activities
検索
以前の記事
2013年 02月 2013年 01月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2001年 01月 カテゴリ
全体 Math Science Book Log Misc Business Music IT Food Topic Movie Art Stat Politics Muttering Off Topic 未分類 ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 09月 17日
The economistのsurvey記事は定評があるのだが、先週号の特集はビジネスとしてとらえた高等教育(特に大学教育)だった。 The brains business 記事を簡単にまとめると、次の通り:米国の大学が財務的にも教育システムとしても大変成功していて、一方で欧州の歴史ある大学(1088年創立のボローニャ大学とか1096年創立のオックスフォード大学など)がそれほどうまくいってないので、大学改革が進行中であり、他方中国をはじめとしたアジアの大学が米国流の経営手法を取り入れ、だんだん頭角をあらわしつつある、というもの。 面白かったのは米国の大学が成功している理由は三つあるという点だ。一つ目は、中央政府が大学に対してマスタープランなるものをもってないので、大学の自由に任せているのにも関わらず、膨大なお金を注ぎ込んでいるということ。いわば、金は出すが、口は出さない状態であるということ。二つ目は、大学にいるみんなが競争しているということ。教授は政府のグラントを取るために競争し、学生は奨学金を取るために競争していて、名門大学とか名誉とかに胡坐をかいていないということ。三つ目は大学が象牙の塔になるのではなく、とにかく実用になる成果を目指していること。このことが産業界とアカデミックを結びつけることになり、大学にお金の流入をもたらしているということ。 自由な市場において競争し、効率よく成果をあげる。まさに、ビジネスにおけるアメリカンスタンダードだ。このようなビジネスの基準が教育界に浸透することで(若干の不具合はあるが)、米国の大学は成功していて、それを他国が模倣しつつある、というように記事はまとめている。まさに自由市場マンセーのThe Economistの定番的結論そのまま。 日本において国立大学の独立行政法人化が行われる以前から、最もアグレッシブに米国流のマーケットオリエンテッドなビジネスセンスを先鋭化しているのは東京大学だったりするわけで、その昨今の成功をみると、さもありなんと感じるわけだ。で、その成功の可否を計測するのは、会社だったら株価だとか企業価値だとかになるが、大学ならば財務とピアレヴュー数+ノーベル賞をはじめとするアカデミックなタイトルと卒業生の就職先になるのだろう。そして、大学も会社と同様に、その数字の積み上げに汲々するのだろうな。大学のセンセーも大変だよな…。
by yutakashino
| 2005-09-17 07:22
| Business
|
ファン申請 |
||