Facts and Fantasies about Commodity Futures
商品先物ですよ。商品先物。小豆とかトウモロコシとかプラチナとか。突然の売り込みの電話とか。
このペーパーは、その商品先物をある基準で選択し、それを単純な均等加重してインデックスをつくり、そいつのパフォーマンスを1959年から2004年までしらべたもの。するとなんと、
・リターンもシャープレシオも株と同じ程度(というか株のバブル期以外S&Pの二倍のリターンだよ)
・それにもかかわらずリスクプレミアムも株と似たかんじ
これは、いわゆる商品先物の一般のイメージである相場師や山師のキッタハッタという超リスク市場とは違う実態を解き明かすもの。そればかりか、株や債権が駄目なときは商品が調子よいなんて性質も持っていて、もしかしてこういった商品インデックスがあれば株や債権のヘッジングとして最適なんじゃなんて思わせる。更にはインフレと正の相関が強いが、そのインフレをも打ち負かすパフォーマンスを持つんだって。
ををーこれはまさしく!でもさ、こんな良いことヅクメの商品先物インデックスって、日本では一体全体どうやって作るんだ?
まあシバラクは研究者の未開のフロンティアとして面白く遊べそーなんてカンジなんでしょうね。株とか債権とかのアセットプライシング理論を勉強しているマスターコースやドクターコースの君、いまさら株とかじゃないでしょ。嗚呼素晴らしき商品の世界へいざ旅立たん哉。でも売り込みの電話はイヤだよ。