FREAKONOMICS
これスゲーおもしれー。シカゴ大学の新進気鋭の経済学者とNY timesに寄稿する著者が書いた、世の中の事象データ(米国犯罪数データ、州標準テストの成績データ、相撲の勝敗データ等)の分析により、一般に信じられている常識が俗信であることを指摘し、その中に隠れている経済学的なインセンティブ構造を明らかにする本。
1990年代初頭から中ごろまで上がり続けた米国の少年犯罪が2000年には激減したわけ知ってる?米国の州標準テストの成績評価を教師の評価とリンクさせることが教師にもたす行為と、日本の相撲の勝敗構造が相撲取りにもたらす行為が同じであり、それがなんだか知ってる?KKK団(Ku Klux Klan)のような狂信集団と不動産業者との関係って知ってる?
経済学は人間の欲望と社会の規範とのせめぎあいを取り扱う学問であるという前提のもと、客観的にデータ分析をすることにより、その中にある人間の欲望と社会の規範と個人のモラルという三者のインセンティブ構造を抜き出している。
でも、不満があるのだ。著者たちが「みんなはこう思ってるんだけれど、真実はこうだよ」なんていう事例が一杯でてくるわりに、実データやその解析手法はまったく書いていなくて、本当に著者が主張することに根拠があるのかわからない。
ということで、
著者のサイトを調べてみようということで訪れると、ををーあるぢゃん。相撲関係についての論文が。
Winning Isn't Everything: Corruption in Sumo Wrestling
早速$5で購入してみると、解析手法があったー。ということで、現在そちらを閲覧中。
おもしろすぎー。