My online activities
検索
以前の記事
2013年 02月 2013年 01月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2001年 01月 カテゴリ
全体 Math Science Book Log Misc Business Music IT Food Topic Movie Art Stat Politics Muttering Off Topic 未分類 ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 05月 25日
![]() 最近とても腹に落ちることがあった。それは37Signalsが書いたReworkを読んでだ。 http://37signals.com/rework/ 37Signalsは、スモールビジネス向けのコラボレーションASPツールをプロダクトに持ち、開発者にRuby On Railsのクリエイターがいることで有名な会社で、小さいけれど価値のあるエンタープライズとして僕らの業界ではとても有名だ。 この本は、37Signalsが、ベンチャーキャピタルなどの他人資本を受けずに10年かけてゆっくり成長し、非常に意識の高い会社文化を醸成し、高収益を上げるビジネスを構築するようになった秘訣を書いた本である。この本を読んでわかるのは、この会社の存在自体が徹底的にシリコンバレー的ベンチャー企業像を否定していることであり、その主張はとても痛快かつタメになるということだった。例えば、 他人からお金を出資してもらうのはやめろ、出口戦略なんて意味がない、ミッションステートメントは邪魔なだけだ、会社の規模など関係ない、お客の好きだと思うものよりまず自分が好きなものを売れ、ベンチャーごっこの徹夜作業より睡眠がなにより大事、会社に長くいるのはただのバカだ、会議は有害この上ない、人はできるだけ雇わない、会社文化は意図して作ることなどできない、お客を教えることで信頼を得ろ、ライバルにさえノウハウを公開したほうがいい… というカンジである。もう共感しまくりだ。僕もいろいろメンターなどから普通のベンチャー成り上がり物語を聞かされていた:綿密な事業計画を最低三期分作り、シードマネーをなんとか調達し、VCに1stラウンドの供給を受け、顧客第一主義を貫きながらつつが無く過ごす努力を傾け、2nd, 3rdという資金提供を受けて、社員をそれなりの速度で雇いながら売上規模を拡大し、売上が10憶の大台にのったらIPO、そしてエグジット!。しかし、その物語と自分のイメージするスタートアップ像が一致しなくて、結局のところどうすればいいのか、結構揺れていた。 しかし、どこかの会計士やコンサルがアントレプレナー講座で指南する常識なんてものさえ、一つのやり方に過ぎないということを(当たり前だが)気づくことができた。少なくとも、自分たちが合理的・ロジカルに思いかつ腹に落ちる方法でなければ、実行しても満足は得られないだろうということがわかった気がする。37Signalsの連中は、成人としての社会生活、エンジニアとしての職能生活、そして私的生活を含めた、全ての生活圏においてムチャクチャ満足していることが、この本からビンビンと伝わってくる。 面白かった。
by yutakashino
| 2010-05-25 21:00
| Business
|
ファン申請 |
||