My online activities
検索
以前の記事
2013年 02月 2013年 01月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2001年 01月 カテゴリ
全体 Math Science Book Log Misc Business Music IT Food Topic Movie Art Stat Politics Muttering Off Topic 未分類 ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 04月 19日
![]() Ton Koopman, St. Matthew Passion(2005) http://www.amazon.com/gp/product/B000EBGF18 Ton Koopman、アムステルダムバロックオーケストラが2005年に演奏したバッハのマタイ受難のDVDを鑑賞した。一言、感動。 もちろんKarl Richterのマタイこそ自分の動かし難いベストであるのは間違いないのだが、このKoopmanの古楽器少人数編成の超絶技巧のマタイは本当にスゴイ。 まずイエス役のバスのPawl Agnewがスゲエ、そしてソプラノのCornelia Samuelisが麗しい。そして徹底的に鍛えられた楽団、ビオラ・ダ・ガンバが、リュートが、オーボエ・ダ・カッチャが、オーボエダモーレが、ツィンクがすげえ。音数が少ないのだがその分緊迫度が増している上に、アムステルダムバロックオーケストラは女性奏者と女性歌い手が多いので情念がより強調されている感じだ。 Koopmanのこの演奏によってバッハのマタイ受難の良さが再認識できた。マタイのテーマはキリストの受難は単にユダヤの罪だけでなく後世に渡る人類全体の罪であるとする「罪のすりかえ」にあり、だからこそ人類全体がその罪を引受け贖罪していくと決意するところにカタルシスがあり、バッハのマタイ受難の情念はそこに集中していく。そして、Koopmanのこの演奏は罪を引き受けるという決意が小編成の演奏だからこそより一層強調される。さすが、バロックの達磨大師たるTon Koopmanの真骨頂というところ。 もちろんニーチェに言わせれば、その「罪のすりかえ」はルサンチマンであり、否定・唾棄するべきところなのだろうけれど、この「ルサンチマン」こそがバッハのマタイ受難という不朽の芸術を生み出すほどの情念なのだ。まあニーチェについて言えば、超人とかアンチクリストとかツッパっていても、40代半ばで本人が発狂して廃人になっちゃったんだから世話なくて、「この人を見よ」って言われてもどの狂人をみて何するの、と言うしかないよね。脱線するけれど、日本でニーチェをやたらと取り上げて美化する「文化人」がいるけれど、ほとんどの人間はキリスト教の文脈を一つも体験していないし理解していない、カッコつけのなんちゃってなんだよね。そんな奴らの書く著作はたいていブルシットにまみれているから、それこそ唾棄するべきだと思うよ。ニーチェについてマトモなことを書こうと思えば、キリスト教的環境で過ごした経験がないと、恥ずかしくて書けないはずだからだ。 話を元に戻すと、自分としてはかなり心に染み入ったKoopmanのこのDVDであるが、なんとAmazon.comで$32もしないのだ。これがこの値段で買えちゃうなんて、僕らはなんていい時代にいるんだろうとつくづく思う日曜日の夜だね。
by yutakashino
| 2010-04-19 00:30
| Music
|
ファン申請 |
||