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2009年 10月 23日
数ヶ月前は書きたいことがたくさんあったのだが、最近は自分のビジネスと勉強と日常のよしなしを精一杯楽しんでいるので、別段それらについてはあまりブログに書きたいとも思わない。こういうのをネット用語で「リア充」というらしいのだが、たしかにWebは「リア充」でない人間のためのメディアであり、一種のセレクションバイアスがかかっているのだと思う。ただ書き癖をつけてないと、次は二度と書かなくなりそうなので、思いついた何かを書き付けようと思う。
---- 最近感心したことといえば、Inter FMで最近始まったBarakan Morningである。DJはピーター・バラカン氏で、その選曲がまさにロック・ブルースに関する僕の趣味のど真ん中であり、自分のiPodから選んで放送しているかの錯覚に陥る。そう、Van Morrison, Neil Youngなどの自主独立なジジイ・オヤジロッカーが目白押しなのだ。まさにツボである。最近はVan Morrisonの不朽の名曲Caravanにあるように、"Turn up your radio and let me hear the song"という具合に、朝にラジオをつけるのが楽しみになっている。ただ、仕事を始めるとDJのトークがうるさくなってすぐ消してしまうが。 ---- 最近聴く音楽はバッハか、自主独立の気風に富んだオヤジ/ジジイ・ブルース・ロックばかりだ、秋だからね。Van Morrison, Neil Young, Tom Waits, Bruce Springsteenなど。特に5年ぶりくらいにVan Morrisonブームが来てしまい、Moondance, Saint Dominic's Preview, Avalon Sunsetあたりを中心にヘビーローテーション中である。このあまりにも偉大すぎるオヤジは、声は悪いし、腹はでているしという具合に、およそ外見的には良いところを見つけることができないけれど、どうしてこんなにも聴かせる曲を作れて、唄えるのか。"Caravan"なんて何度聴いても最後のコーラスで合唱せざるを得なくなるよ。僕は本当に大好きだ。 ---- 本は相変わらず結構購入している。ここ数ヶ月で一番感動したのは、岩波の「確率と情報の科学」シリーズにある星野崇宏氏の書いた「調査観察データの統計科学」である。この本は欠測データをもった調査観察データに対して、どのようなアプローチで推論を行うかを解説したもので、それを行うためにセミパラメトリックな方法を中心に丁寧に説明してくれる。線型モデルがダメな場合が多いのは知っていたけれど、ノンパラメトリックなカーネル法もダメな場合が多いのだそうだ。へえー。「逆確率による重み付け」とか「M推定量」が何となく分かったような気になった。 ---- あと絶版本であるが、中期ストア派哲学の中心人物の一人であるエピクテートスの「人性談義」をヘビーローテーションで読んでいる。この本は座右の書の一つである。自分の権内にあるものとないものの区別、つまり如意/不如意をきちんと区別するところから全てを始めなければならないのだ。 ---- また、これも絶版本になるのだが、最近近くの古本屋で手に入れた片岡義男氏の「日本語で生きるとは」には同意しっぱなしだ。名著「日本語の外へ」の続編になるのだが、僕はこちらの「日本語で生きるとは」のほうが好きである。内容は有り体にいえば、証拠を提示することなくつれづれに一般的な日本人の英語に対する態度を批判したいわゆる英語学習批評本、と言ってしまうと身も蓋もないのだが、自分の体験の照らし合わせて片岡氏の主張を読むと、深く同意するばかりになるのだ。熟年のカマトト帰国子女が、「みんな!私を見て!」的精神で書いたインチキ日本語擁護論の「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」などは、この本に比べると1/1グーゴル の価値もないと思う。 ---- ユニクロ総帥の「成功は一日で捨て去れ」を読んだ。この本には前著「一勝九敗」の後の顛末、ユニクロがグローバル企業になるための試行錯誤の過程が書いてあり、それに加えて権限委譲したはずの若い社長が柳井氏が望む速度で経営できないことに不満を持ちそのことを直言したら辞めてしまったとか、野菜事業は失敗したとか、大企業から大量のプロの経営者を雇ったがそういった人間のもつ大企業体質にガマンがならなくて辞めてもらったとか、M&Aをたくさんやったがうまくいったのも失敗したのもあるとか、そういったことが書いてある。「一勝九敗」は地方の一洋服屋が大企業になるまでの試行錯誤の模様が活写されていて、非常に影響を受けたが、この「成功は一日で捨て去れ」は自分的には一種のファンタジーを見ているようだった。大成功しているオーナー経営者が書いた現在進行中の後付け的伝記であり、経営学者の格好のメシのタネになるのだろうなとボンヤリ思っただけだった。 ---- USもJPもTwitterのオヤジ化が急速に進行中だ。若いヤツのツブヤキは総じて面白くない。まあ、社会経験が少なすぎるから、仕方ないのだけれど。だけど、カシコイオヤジのtweetは、ムチャクチャ下らないものも大量にあるが、さすがに読ませるものが多いような気がする。まあ、昔から床屋談義やタクシーでの馬鹿話はオヤジの独壇場と決まっていたからな。そう、どこかで聞いたクリシェを無限に繰り返す床屋談義、ブルシットトークをするためのメディアなんですよ、あれ。もちろん、知り合いや仲間意識を持った人たちとのコミュニケーション手段として使うというのが一番正しい使い方であるのは言うまでもないけれど。 ---- 日本でもAmazon Kindleを友達や知り合いが手に入れはじめたようで、その使用感をTwitterやSkypeなどで聞いてみたりしている。代数的整数論の数学者である木村巌さんに聞いたところ、arxivなどからダウンロードしたPDFをKindle 2でそのまま表示すると、数式が文字化けするとのこと(http://picasaweb.google.com/lh/photo/Axyjp_rGeJJ-L2Yj5DA4ww?feat=directlink)。一度画像としたPDFに変換しなければならないらしい。しかし、これでは検索できないし、拡大できないしで、僕自身にとってはかなりのマイナスポイントである。現時点でAmazonのKindleラインナップには専門書が少なすぎなので、PDFになった論文・リファレンスのリーダー用途として考えていたのだけれど…。PDFを直接見ることができるKindle DXなら問題が解消されるだろうか?また、Barnes & Nobleが出した"nook"なら大丈夫だろうか?もうしばらく様子を見ようと思う。
by yutakashino
| 2009-10-23 02:15
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