いままで気づかなかったけれど,Google Scholar検索がarxivの論文検索に対応できるようになっていた.これは素適すぎである.
今までGoogle Scholar検索の検索結果として表示される論文が置いてある場所はたいてい査読雑誌のサイトであり,論文をみるためにはその査読雑誌のサイトで購入をしなければいけなかった.しかし,今回の機能では,検索した論文に対応するarxivのプレプリントを併記してくれる.だから,その論文を無料ですぐに読むことができるのだ!
これはムチャクチャ便利だし,各国の国民の税金が研究費として大量に使われている科学分野では,国民や市民が気軽にその成果を閲覧できない今までの状況のほうがおかしな事態だった.その事態に風穴を開けるこの機能に関しては,大いに感心する.以前モッチーがなんかの新書で「Googleは知の世界を再編成する情報発電所云々」と書いていたけれど,Googleが主体的に知を再編成するなどという大それたことはこれからもありそうにないが,知のフラット化を推し進めてくれる貴重な機関であるのは確かだと思う.