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2008年 07月 30日
仕事上の近くにいる人が金持ちかつオーディオマニアということが,たまたま続いているので,僕はパンピーであるのにもかかわらず,パンピーに知られざる超高額オーディオ機器の世界を少しだけ垣間見ることができている.ただし,僕自身は音楽作品には興味あるが,再生機器には興味がほとんどない.iPod,Boseの数万円のスピーカー,BoseのQuietConfort2そしてEtymotic Researchのカナルイヤホンだけあれば,それ以上何もいらない. 某研究所時代には,科研費や助成金を使ってボスが研究費目的で購入したAltecの一本120万円のスピーカー(本当のこと.今なら大変なスキャンダルになると思う.)の音も聞いたし,Mcintoshの100万円のパワーアンプも聞かされたし,Accuphaseのプリメインアンプも聞かせてもらった.また,別の所ではBoseの高射砲みたいな2mくらいのサブウーファーがあるスピーカーセットも聞いたことがある.現在はJBLのParagon(上の写真のスピーカー)のオーナーが近くにいる.ちなみにParagonは現在でも中古で250万円以上だ.価格も自動車並だが,サイズも軽自動車くらいある.全く動かないのに250万,しかも中古だ.確かに音はすげえが,その価値があるのか,一般ピーポーとしてはビミョウ極まりない思いをする. 最近取引先候補の人がParagonのオーナーであることが判明して,二人はオーナー同士で大盛り上がり大会を実施中である.たまたま酒席に同席して話を聞いていると,あまりのコアかつ金を惜しまない態度に引き気味になってしまう.Paragonを入れるために自宅を改築したとか,ケーブル一本10万円だとか,そんな話ばかりなのだ. このような超高額オーディオマニアは,だいたいが50歳より上の方々で,功成り名をあげて,リッチマンになったときに,そこに超高額オーディオがあったからというのが彼らのプロファイルである.彼らは,若いときにオーディオブームの洗礼を受けていて(あの原音再生だとか,長岡鉄男だとか,そんなやつ),そのとき実現できなかった夢を今一度,というカンジで大人買いに走るのだ.でも現実は年をとり,老化が始まって高音は聞こえず耳鳴りはするという悲しい事実がある. 非常に疑問を感じるのは,そういうリッチマンのオーディオマニアの聞く音楽は,僕から見ると大変ビミョウなものが多すぎるということだ.カール・リヒターやグールドはまだいいとしても,前橋汀子やテクノそしてプログレロックをParagonで聞いてもしょうがないと思う.まあ人の趣味なのであまり言っても詮無いことではある.詮無いついでに言わせてもらうと,彼らはライブやコンサートにもあまり行かないのだ.「原音再生」なのに原音には興味ないというこの矛盾.人間は多かれ少なかれアンビバレンツな存在なのだから,仕方ないとは思うのだがうーん…. マニア話で終わらせるならばあまり面白くないが,そういった超高額オーディオの世界に,現在大きな波が押し寄せているのだ.それは,デジタル化である.音源が高精細にデジタルサンプリングできるようになり,その大容量データもNASのようなストレージに置くことができるから,SA CD, DATのサンプリングレートなどは問題外となるような音源データを作ることができるのだ.また,その音源データはデジタルだからアナログレコードと比較してもずっと安定している.この大容量高サンプリング音楽データを,超高額オーディオ機器に組み入れる試みが,世界的に始まっている.この分野において,英米を中心とする多数のベンチャー企業が現在雨後の筍のようなイキオイで,出てきているのだ.僕は役得上,Paragonのオーナーにそういったデジタルと超高額オーディオの組み合わさった音を聞かせてもらっているが,SA CDだとかDATとかいうレベルなどとっくに凌駕した,あり得ない音が鳴る. 超高額オーディオ市場は,アナログとしてはとっくにサチっているのかもしれないが,デジタル技術との融合によりもしかするとかなり有望な市場になるかもしれないなあ,と感じている.
by yutakashino
| 2008-07-30 08:53
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