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2008年 03月 28日
ある目的があってヘーゲルの精神現象学を読み直している(もちろん長谷川宏さんの訳で。他の訳本は素人には読めません)のだが、「C.(AA)理性-V.理性の確信と心理-A.観察する理性」の中に「カンタリジン膏薬」なる述語が出てきて気になってしょうがない。
19世紀のニセ科学であった骨相学だとか人相学、頭蓋論の無知蒙昧ぶりを馬鹿にする部分で、精神の作用により頭蓋骨に変化なんてあるわけないじゃんとするところで、次のように述べるのだ: …(精神の発達度だとか人格の形成度だとかが頭蓋骨に及ぼす)作用のしかたが、カンタリジン膏薬のように膨張性のものか、酢のように収縮性のものかはっきりしない… どうもカンタリジンは膨張性のようだ。こんな雑学を調べたいときはWikipediaで調べる。カンタリジンはどうもCantharidinという化学物質で、自然界においては、マメハンミョウだとかスパニッシュフライが自己防衛のための毒として持っているそうだ。普通はイボを取るための軟膏として使われるそうなのだが、以下の記述が気になる。 When ingested by humans, the LD50 is around 0.5 mg/kg, with a dose of as little as 10 mg being potentially fatal. This makes the use of cantharidin as an aphrodisiac highly dangerous and it is illegal to sell it for this purpose in many countries. 媚薬使用を目的として販売することが多くの国で法律で禁止されているということは、その目的で使っている人がいるということだ。つまり「膨張性」のカンタリジン軟膏は、男性の特定部位を膨張させるわけですな。なるほど、事実かどうかはさておいて、ヘーゲルはそう信じているみたいだ。えーと、するってえと、酢を飲むとアレが致さなくなるって寸法ですかね?くわばら、くわばら。これはまさに膨張と収縮のアウフヘーベンだ!(違うって!) ちなみに、この節は他にもとても面白い記述が満載なのだ。「おまえの頭蓋はこうなっているから、おまえはこういう人間だ」という輩には、そいつに脳天チョップをお見舞いして頭を割ってやって、頭蓋と精神の発達度を一致させてやれ、とか。やるじゃん、ヘーゲル。まさにジャイアント馬場の脳天唐竹割り真っ青!まさに知の巨人ジャイアント・ヘーゲルの一発、哲学とプロレスのアウフヘーベンだ!(違うって!)
by yutakashino
| 2008-03-28 09:52
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