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2008年 03月 23日
3月中盤の日常と読書生活である。
ことごとく花粉を忌避する生活を続けているせいか、現在までほとんど症状がでていない。ここまでパラノイドにならないと花粉症は回避できないのか? 花粉を避けて生活していることから、できる限り外出を避けるということで、プールへ行くのも敬遠しがちになってしまう。イキオイ、毎日ビリー・ブランクスのお世話になってしまう。つまり、真夜中に寝室の端にある僕の書斎スペースでTAEBO:Ampedをするのだ。しかーし、嫁はその状況でも隣のベッドにて熟睡である。ビリーの声"Count it! Count it! Circle! Circle!"が鳴り響いているのにだ。スゲエ、なんか負けた気がする。 3月14日に@ITのニシムラさんと新宿のイタリアンに。ニシムラさんはナレッジャブルな方なので、会食して別れる度に話したりない感がいつもある。今回は主にFOSS系の言語だとか、業界の話題ばかりになってしまった。実現したいことが実現できればいいというのが目的だから、そのツールとしての言語については結局は好悪の問題だけに帰着されちゃうんですよ。 3月19日にチームの発作的中間打ち上げに、オフィスのすぐ近くのビアバーに行く。メンバーにコアなゲーマーがいて、彼の話がおかしい。みんな、コーディングもいいけれど、ゲームも構わないけれど、きちんと運動しろよ。 "Mathematical Epidemiology of Infectious Diseases"の進捗は2章に入ってから、進行速度が激減してしまった。いろいろな合間にやらざるを得ないというのはあるのだが、どうも自分の物理学的なディシプリンとこの分野の考え方がぶつかってしまい、読み進むのがなかなかツラくなっているみたい。境界条件の設定だとか力学モデルの構築方法だとかが微妙に違うのが気になって仕方ない。しばらくは、この悶々とした状態が続きそう。 Dan Ariely "Predictably irrational"を暇をみつけて読んでいる。最近日本でも流行している、世の中の事象に対して行動経済学的なナレッジによる解釈を試みようとするものだけれども、そういった系の本の中でも白眉の出来だと思う。この本は、いつも系統的に間違え続ける人間の行動様式に焦点を当てていているのだ。モノを買うときにオトリにつられて販売者の意図通りに買わされてしまうとか、最初に提示された数字がすり込まれてしまってその価格で買わざるをえないとか、そういうような人間の系統的非合理性について、実験経済学+行動経済学の観点から13章に渡って書いてある。著者はイスラエル出身のMITの経済学者だが、同じイスラエル出身のNassim Nicholas Talebなんかと違って、dismalでもないし衒学趣味もないし、きちんとした根拠と事実に基づいた著書なので、わかりやすいし信頼ができるのだ。ちなみにTalebのほうについては、影響力のあるブログで褒めそやすので日本でも流行りはじめたみたいだけれど、ほんのちょっと統計学の知識があればわかるけれど、書いてあることは個人の印象記述がほとんどで、しかもメインのトピックはかなり怪しい-フラクタル経済学で株価予想-ときますから。"The Black Swan"の邦訳がでたらリテラシーが低いまたはわざと騙す悪い大人がオススメとか言うだろうけれど、よい子はこんなのに釣られてはだめですよ。 橘玲さんの新著「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」はなかなかだった。これは"The World is Flat"の状況が個人投資家にも当然のように訪れている様子を活写できていると思う。なるほどね、個人投資家がプライベートバンクやヘッジファンドのような投資ができる環境が整っているのですね。そうですか、世界の主要株式市場インデックスを統合したインデックスへの投資も、エマージングマーケットへの投資も、ヘッジファンド株への投資も、そしてタックスヘイブンへのアプローチも可能なわけですか。 噂に聞いていた松本仁一氏の「カラシニコフ」「カラシニコフII」は面白かった。機械としての設計が秀逸なカラシニコフ。安く、誰もが扱え、耐久性に優れ、射撃の精度が高い。しかしそれ故に紛争地域には必ず登場し、流通し、多くの命を奪う機械となっている。この本はジャーナリストの視点から、カラシニコフ銃をキーワードに、紛争現地へのルポライティングを行い、カラシニコフとそれを巡る紛争当事者の状況を描き、カラシニコフの設計者にもアプローチしているのだ。要するに、社会保障・保険や国家暴力としての警察・軍隊があまりに弱い、つまりきちんとした国民国家が成立していないために、住人がセキュリティ要件としてカラシニコフに代表される武器を保持しようとするのだ。現場感たっぷりで紛争地域のルポが展開されているのだが、そればかりが態勢を占め、網羅的・概観的な状況の絵を描けていないように感じるのは、ジャーナリストの著書としては仕方ないことなのか。 ロバート・R・H・アンホルト 「理系のための口頭発表術」は、学会発表におけるテクニック集の定番とも言える"Dazzle 'Em With Style 2nd edition"の邦訳で、もちろん超オススメの一品だ。僕はD2かD1のときに買った初版も持っている。口頭発表するときの重要なノウハウが、系統立てて書いてあり、しかもご本人が演じる発表術の写真付きである。第二版にはPower Pointのノウハウまであるのね。しかもブルーバックスから出版されているので¥880という激安である。理系の院生ならマストリードである。 上記の本以外にも、歴史的絵画のエッセイが面白い。 ・中野京子 「怖い絵」 ・宮下規久朗 「食べる西洋美術史」 ・磯部勝 「描かれた食卓」 これらは、そのうちエントリを立てて紹介する予定。 また、報道が少ないが実力派である日本人メジャーリーガーのエッセイが面白い。 ・齋藤隆選手「自己再生」 ・田口壮選手「タグバナ」 これらは、そのうちエントリを立てて紹介する予定。 あと次の本は面白かったけれど、Me Factor的には個別でコメントするほどの収穫はなかったように思う。 ・ロバート・フランク 「日常の疑問を経済学で考える」 ・ジョン・ウッド 「マイクロソフトには出会えなかった転職」 ・阿部等 「満員電車がなくなる日」 ・芦刈いづみ・飯富祟生 「時計しがけのハリウッド映画」
by yutakashino
| 2008-03-23 12:05
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