最近忙しくてThe Economistが積読状態だったのだが、この休み中にまとめ読みしている最中。
そこになんと、
スキーワックスは無駄だという衝撃記事が。
元クロスカントリースキー競技のチャンピオンで現コーチかつMid-Sweden University博士課程のLeonid Kuzminの研究によると、スキーワックスをかけたものとかけないものを比べると、かけたもののほうが遅くなることがあるということだ。それは最近の板はソールが
超高分子量ポリエチレンという普通のポリエチレンの10倍の分子量をもつプラスチック素材でできているためにある。この素材は規則正しい結晶構造を持ったまま高分子を形成しているので、摩擦係数が小さく、すぐれた自己潤滑性を示す。この高分子量ポリエチレンのソールに比べれば、スキーワックスの表面はランダムであるために泥や土を捕まえやすく、そのことにより雪面とソールの間にできた水の界面が乱れてしまい、ワックスをかけたスキーほうがスピードが落ちるということ。最近の板を持っている方は注意ですね。ワックス表面のランダムネス以上に、ワックスがけして逆にソール傷つけたら元も子もなくなるから。
学生時代に過ごした岩原スキー学校において、例のワックスマシンを使ってせっせとワックスがけしてたわけだが、超高分子量ポリエチレンなき当時はあながち無駄ではなかったと。