ビジネス・アカウンティング -MBAの会計管理
慶応大学のビジネススクールの教授だが、会計士としての実務経験・起業経験をもつ著者が書いた、「経理マンを目指さない実務家」のための「健全などんぶり勘定」としての会計管理の本。はっきりいってオモシレー。
財務諸表(バランスシート・P/L・キャッシュフロー計算書)を絶対的な基礎資料として、その企業のもつ経営姿勢や業務の実際を解き明かしていく技術を伝授し、企業の実態を提示するまさに「企業スリラー」本。中盤以降の花王とソニーと日産の財務諸表を用いた解釈講義は圧巻。財務諸表を読むのは冷徹な数字解釈と人間ドラマをイマジネーションする連続コンボ攻撃なんだね。
学生時代にこんな講義うけてたら、会計士目指したかもー。
同じ著者の新書である「
経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ」もオススメ。