現在ちょっとした書き物をしている。でも、そういうときに限って、少し長めの文章を書いていると、アプリケーションが「不正な終了」をしてしまうことが頻繁だ。すると、それまでの数時間の作業が全て消えてしまい、ムッカー、ムッシュムラムラー、となるわけである。それで悪態ついたり、八つ当たりしたりするわけなんだが、モンテーニュもプルタルコスの言葉を引用したあとに言つぎのように言っている:
プルタルコスのなかでかの古代の詩人が言っているように、
事件に向かって怒ってもしかたがない。
いくら怒っても事件はびくともしない。
だが、われわれの精神の錯乱は、いくらこれ(注:八つ当たりの対象)を
罵り辱めても足りることがない。
でも八つ当たりしたあとに、ある種の爽快感があるのは事実で、その感覚を覚えていて同じ事を何度も繰り返すような気がするんだよね。