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2012年 02月 21日
今日午前中はいくつかのお話をしに一橋大の齊藤さんのところに行った。齊藤さんと話してディスカッションしていると、本当に面白くていつも時間を忘れてしまう。こちらからご提示したことが文字通り口を開いて驚いてくれているようだったので、訪ねたかいがあった。こういう真摯で立派な方が自分のペースで社会に語りかけることで、原発問題や震災復興や貿易収支の赤字や財政危機などの社会的問題に対する今の歪んだ認知が解消されて欲しいと思う。
あまり勿体ぶった話もなんなので、1つだけ話してもよさそうな僕が面白いと思った話題をいうと、それは日本人の英語の問題である。英語をちょっとできる日本人がすぐに陥りがちな罠は、重要な局面でさえも英会話の練習か周囲へのヒケラカシという愚行を犯す例が多すぎるという話題をしたことだ。僕は3つ前の会社と2つ前の会社でそれを経験した。例えばある例では外資出身の英会話上手というはずの経営パートナー(日本人)が英語圏のパートナー企業と結んだ契約書が問題になったのだが、彼が契約の際に関係代名詞のカンマがつくのとつかないの(つまり非制限用法と制限用法だ)を区別できなかったために、最後は会社を畳まざるをえなかった経験がある。齊藤さんもある組織におけるアメリカとの契約で同じような英会話好き日本人がしでかした後始末に苦労したそうだ。 この手の話は僕などが経験したよりもずっとよくあることらしく、例えば英語が得意で有名な大勲位中曽根元首相の英語は、実は稠密な国際トップ交渉ができるようなレベルではまったくないのだが、ただ英会話がしたいだけなのに、さも分かったフリをしていろいろなことをトップ会談における口頭でオーケーオーケーとしたので、外務省が後始末で大変だったとか。そういえば、鳥飼玖美子さんの良書である「歴史をかえた誤訳」には、通訳などの英語の専門家が誤訳して問題が起きた事例が載せられているけれど、実際のところ専門家よりも素人の「自称英語の達人」や「半分ネイティブ」が引き起こす災害のほうが数が多そうだと思った。 これは齊藤さんから聞いて、自分のところに戻ってきて調べたことなのだが、日露戦争の講和会議であるポーツマス会議では、当時ロシアの公用語だったフランス語が使われたそうなのだが、日本の全権委任大使である小村寿太郎は、流暢なフランス語が話せるにもかかわらず、向こうの土俵にあがらないように、会議では通訳を介した日本語で通したそうだ。 http://www.miyazaki-cci.or.jp/nichinan/ijin.htm 昔の人は立派だったとかで話がすまされない気がするな。現在、絶好調の某社とか某社などは社内公用語を英語にするとか、秋入学とかグローバル化で大学の講義を英語導入とか話題だが、例の記者会見レベルの英語なのに取締役会で重要な意思決定をしたり、学位留学のために5-6年しか英語圏で過ごしていないレベルなのに英語が不得意な国の学生相手に講義してもいいのだろうかとか、いろいろ考えさせられるね。もちろん、近い将来に容易に予想される大混乱が起こっても、今の若い世代を捨石にしてでも、あえて制度化し、今の世代から更に10年くらい下の世代が陽の目をみるという臥薪嘗胆の捨て身の選択なら、もちろんわかるのだけれどね。 ---追記 @clicklogさんにタイポを指摘いただきました。ありがとうございました。
by yutakashino
| 2012-02-21 23:41
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